毎週日曜午前8時からのラジオ番組『ラピスモーニング』(ラジオ関西)で、神戸大倉山・楠寺瑠璃光苑の住職、「ラピス和尚」さんの楽しい仏教うんちくを届けています。日頃なにげなく使っている言葉が、思いもよらない“ふか~い”意味を持っている。そんな感動をラジトピで連載していきます。今回の辻説法は「歩歩是道場」(ほぼこれどうじょう)です。
ある修行僧がおりました。
「もっと修行したいな。そうだ! 道場に行って坐禅を組んだりして修行しよう! しかし、どこに道場があるんやろか……」と思っていたら、向こうから先輩の僧がやってきたので、「どこから来られたのですか?」と話しかけると、「道場です」とのこと。これは千載一遇のチャンス! 「道場はどこにあるのですか?」と問いかけると「道場はこころの中にあります」。
なるほど。別に建物がなくても修行ができるのです。「道場は建物である」という修行僧の固定観念を打ち破る言葉です。
心の中は自由です。どこであっても、歩きながらでも修行ができるのです。「歩歩是道場」。
また素晴らしい言葉を知りました。
※ラジオ関西『ラピスモーニング』11月8日放送回より
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