サッカーのアジアナンバー1クラブを決める大会、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2020東地区のグループリーグがカタールで行われ、グループGのヴィッセル神戸は、日本時間25日に広州恒大(中国)と対戦。3-1で見事勝利を収め、初出場でのACL決勝トーナメント進出を決めた。
ヴィッセルはMFアンドレス・イニエスタ選手やMF山口蛍選手、DFトーマス・フェルマーレン選手、FW古橋亨梧選手など主力がそろって出場。対する広州恒大もFWエウケソン選手、アロイジオ選手、アンデルソン・タリスカ選手など、強力なアタッカー陣が並んだ。
試合は一進一退の攻防が続くなか、前半44分に古橋選手のシュートが均衡を破る。イニエスタ選手のパスをゴールに突き刺し、ヴィッセルが欲しかった先制点を奪った。ゴールシーンについて古橋選手は「アンドレス(イニエスタ)が良いタイミングでパスをくれたので、ゴールに入れることだけを考えた」と振り返った。
後半10分には広州恒大のコーナーキックからオウンゴールで同点に追いつかれ、その後も相手の圧力に守備の時間が増えたが、チーム全体で耐えた、ヴィッセル。流れを変えたのは後半24分に交代で出場したFWドウグラス選手だった。交代からわずか5分、後半29分にDF西大伍選手の華麗なパスに反応すると、得意の左足でゴールをこじ開けた。
そして、ダメ押しゴールは後半39分。ペナルティーエリアでボールを受けたイニエスタ選手が右足であざやかに決めて3点目。その後は広州恒大の反撃を許さず、このまま3-1で試合は終了した。
これでグループリーグ2勝目のヴィッセルは決勝トーナメント進出が決定。目標のアジア制覇へ向けて、貴重な白星となった。なお、ヴィッセルは28日に再度、広州恒大と対戦。12月4日には水原三星(韓国)との試合が組まれている。決勝トーナメント初戦(ラウンド16)は12月7日。