自転車の正しい乗り方や交通ルールなどを実践的に体験できる「自転車シミュレーター」が、兵庫県西脇市の西脇多可交通安全協会に寄贈された。
これは一般社団法人日本損害保険協会から一般財団法人兵庫県交通安全協会に贈られ、配分されたもの。日本損害保険協会は、自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の運用益を交通事故対策に活用する事業を実施。その一環として自転車事故の防止に役立てることを目的に、毎年、自転車シミュレーターを全日本交通安全協会に贈っている。そのうちの1台が、兵庫県交通安全協会を経て、西脇多可交通安全協会に届けられた。兵庫県内の各地区の交通安全協会への寄贈は2年連続で、通算4台目。
11月20日には、自転車シミュ―レーターの寄贈式が西脇市の複合施設「Miraie」で行われた。日本損害保険協会兵庫損保会の東秀明会長は「自転車シミュレーターは危険予測の機能を備えており、事故防止に役立てていただきたい」とコメント。兵庫県交通安全協会の本岡康幸教育啓発推進部長は「自転車の関係する事故が多発しているので、有効に活用して事故を減らしていきたい」と感謝を述べた。また、自転車シミュレーターの設置先である西脇多可交通安全協会の藤原義也会長は、「今まで機器を借用して学生たちの安全教室を開催していたが、これからは頻繁に活用させてもらい、交通事故の防止に役立てたい」と話していた。