食事宅配サービス「Uber Eats(ウーバーイーツ)」の自転車配達員が絡む事故が全国で相次いでいる。こうした事態を受け、運営するウーバージャパン(東京都渋谷区)が、12月に始まる年末の交通事故防止運動を前に神戸市内で配達員を対象にした交通安全実技講習を開いた。
「ウーバーイーツ」のサービス利用エリアは、全国で2020年3月時点の13都府県から31都道府県に拡大、6万5000件以上のレストラン・パートナーがある。配達員も大幅に増えた。しかしこれに伴って配達員が車と接触してけがをしたり、歩行者が配達員の自転車に追突されたりする事故が起きている。
兵庫県内ではウーバーの配達員が関連する人身事故が2020年1~10月、自転車とバイクで計15件発生した(2019年はゼロ)。兵庫県警は「新型コロナウイルスの流行で宅配ニーズが高まる中で事故も増えている。安全に気を付けて配達をお願いしたい」と呼び掛けた。
講習には配達員33人が参加。自転車シミュレーターに乗り、前方の画面を見ながら運転、兵庫県警・交通企画課の警察官が「前後左右の安全確認を徹底すれば事故は減らせる」と指導した。
これまでにもウーバーは全国の警察と協力して交通安全講習を実施している。配達員がより「安全」に働くことができる環境を整えるため、事故によるけがなどの補償制度を拡充している。ウーバーの実技講習はそうしたフォローの一環。すでに兵庫や京都、愛知、宮城で開催、今後も各地で開催する。
■ 「置き配」でありがとうのメッセージ、 ジーンときた。安全運転できればこそ…