兵庫県は4日、新たに129人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。100人を超えたのは4日連続。県内の感染者総数は6169人となり、直近1週間の1日あたりの感染者数は122.1人と高い水準(過去2番目に多い)で推移している。また、神戸市で1人が死亡、死者は91人となった。
■病床使用率は約7割 低リスクの軽症者など、宿泊療養への移行進む
県管轄の健康福祉事務所管内におけるクラスタ―(感染者集団)の関連では、川西市のベリタス病院で80代の入院患者と50代の職員、伊丹市の近畿中央病院で50代の職員1人の感染が確認された。
県内に671床確保されている入院病床のうち使用されているのは462床で、使用率は約69パーセント。県は11月末以降、リスクの低い軽症者は医師の判断で宿泊療養ができるように仕組みを変えており、入院病床の使用率が高止まりを続ける一方、宿泊病床の使用が少しずつ増えているという。
■厚労省、「新型コロナで10代女性死亡」公表も事実誤認、いったん取り下げ
厚生労働省は4日午前、新型コロナウイルスに感染した10代の女性が国内で初めて死亡したとする誤った集計結果をいったん公表したが、自治体への確認でそうした事実が確認できなかったとの返答があり、同日午後に取り下げて謝罪した。データを集計している厚労省の委託業者が、患者の容体を誤って入力した可能性が高いという。当初、国内で最年少の死者とみられていた。女性の居住地や基礎疾患の有無などは公表されていなかった。
■兵庫県内の死者はすべて60代以上
兵庫県ではコロナ感染による死亡者91人が、すべて60代以上の高齢者であることが判明しており、西下重樹・県対策推進班長は4日午後、兵庫県庁での会見で「(死亡したとされた10代の女性が)兵庫県内の感染者だという情報は入っていない」と説明していた。