子どもたちのぬいぐるみが図書館を「探検しお泊まり」をする「ぬいぐるみのおとまり会」が、12月5日から6日にかけ、宝塚市立西図書館で開かれた。
宝塚市立西図書館では、2010年に「国民読書年」を記念した児童向けの行事として、アメリカでの事例をヒントに国内で初めて「ぬいぐるみのおとまり会」を開催、今回で12回目となる。人気の催しで、今回も0歳から10歳の子どもたちの「おともだち」およそ60体が参加。クマやウサギのほか、「ダイオウグソクムシ」や「鬼滅の刃」の炭次郎もいた。
子どもたちは、5日に夕方にぬいぐるみとともに図書館を訪れ、「おふとん かけたら」「かいじゅうたちのいるところ」「おつきさまこんばんは」などの絵本のおはなし会に参加し、ぬいぐるみを残して図書館を後にした。ぬいぐるみたちは閲覧室や普段は入ることができない書庫など図書館を探検、その後、布団で眠りについた。翌6日、お迎えのため図書館を訪れた子どもたちに探検の様子を収めた写真がプレゼントされ、「ぬいぐるみが見つけた本」が渡された。
例年、ぬいぐるみと離れる時やお迎えの時に涙を見せる子がいるというが、「今回はいなかった」という。宝塚市立西図書館の担当者は「ぬいぐるみたちはワクワクするような冒険を図書館でしている。本に親しむきっかけにして図書館にも足を運んでほしい」と話す。