ロボットハンドの要は“触覚” 新たな可能性を発見し続ける神戸高専 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ロボットハンドの要は“触覚” 新たな可能性を発見し続ける神戸高専

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 今秋に神戸国際展示場で行われた『国際フロンティア産業メッセ2020』。その西日本最大級の産業総合展示会と同時開催されたのが、「こうべしんきん ビジネスメッセ 2020」だ。今回、ブース出展社のなかから、神戸市立工業高等専門学校機械工学科准教授の清水俊彦さんに同校の取り組みを聞いた。

神戸市立工業高等専門学校機械工学科准教授の清水俊彦さん(※写真撮影時にマスクを外していただきました)
神戸市立工業高等専門学校機械工学科准教授の清水俊彦さん(※写真撮影時にマスクを外していただきました)

 昨年、ドラえもんの手を参考に、『何でも掴めるロボットハンド』を出展していた神戸高専。産業ロボットで“つかむロボット”のニーズが増えてきている昨今、今回の出展では前回のロボットハンドを超える研究成果として『“触覚が付いている”何でもつかむロボットハンド』を展示。

「ドラえもんはあんまり物を落とさないじゃないですか、それは触覚という機能が肝になっているんですよ」と話す、清水さん。「ドラえもんが四次元ポケットに手を入れ、手探りで何も見ずに探り当てることができるのは、カメラなどではなく、触覚という機能があってこそなんです」。

 今回展示されたロボットハンドには疑似触覚として『粉体センサー』という、密度が変わると電気の流れやすさが変わるといったものを採用。「それ(粉体センサー)を使って触覚を作ったというのは、実は非常に学術的にも実用的にも面白いところ」と語る。

 この研究がさらに進めば、同校で開発中の「スパイダーマンスーツ」に取り付け、吸着がはがれる前に分かり、より安全なスーツになるとのこと。清水さんは「来年度はそういうのも入れたスパイダーマンスーツなどを開発していきたいと思いますので、ぜひご期待いただければ」と胸を張っていた。

※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2020年12月15日放送回より


◆『こうべしんきん三上公也の企業訪問』アーカイブ記事
https://jocr.jp/raditopi/tag/mikami-company-visit/

◆『こうべしんきん三上公也の企業訪問』番組ブログ
https://jocr.jp/houmon/


『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2020年12月15日放送回 音声

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三上公也の朝は恋人 (3) | ラジオ関西 | 2020/12/15/火 09:00-10:00

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