耳が聞こえづらかったり発語が難しいなど、音声での119番通報が難しい人がスムーズに消防への通報ができるようにする通報システム「NET119」が全国の自治体で導入されているなか、神戸市消防局は新型コロナウイルスへの対応とさらなる利用促進を目的に、オンラインでの受付をスタートさせた。「NET119」の仕組みとオンライン申し込みについて、神戸市消防局に聞いた。
――119番通報を受け付ける司令課はどんな仕事をされていますか?
管制室で、実際に消防・救急などの119番通報を受けています。今年は12万5593件、1日平均344件ほどの通報がありました。(※2020年12月1日、番組インタビュー当時)
――119番通報といえば電話でするというイメージが強いですが、電話で意思を伝えることが難しい方々向けの通報システムがあるそうですね。
耳が聞こえづらかったり、発語障害があるなど、話すことや聞くことが難しく音声による119番通報が困難な方々に向けて「NET119」という通報手段があります。携帯電話やスマートフォンのWEB機能を使って、火事や救急、その他通報ができるようになっています。
消防管制室につながると、LINEのようなチャット形式でさらに詳しい内容を伝えていただきます。管制室の職員はGPS機能で大体の場所を把握しつつ、より細かい場所の確認をして救急を出動させています。
――これは、どのような手順で登録すれば良いんでしょうか?
今までは、神戸市役所4号館の消防局まで来庁して登録……だったんですが、2020年11月からWEBでの登録申請ができるようになりました。神戸市消防局のホームページから申請ができます。登録の際に、住所や病歴、持病なども入力していただくことで、素早い対応に活かされるのもポイントですね。登録後は、ブックマーク登録をしたり、待ち受け画面にショートカットを作っておくと、すぐ通報できます。いざ通報、という時に慌てずに済むよう、自動ロボットによる練習ページも設置しています。
――実際、どれくらいの方が登録されているんですか?