神戸で栽培されたブドウを使い、全国でもまれな「ブラッシュワイン」を生みだすプロジェクトが立ち上がった。「KOBEブラッシュワインプロジェクト」と銘打ち、一般から募ったサポーターとともにワイン造りに挑戦する。
「ブラッシュワイン」とは、赤ワイン用のブドウで造った白ワインのこと。主にアメリカでそう呼ばれる。ほんのり色付いてはいるものの、ロゼワインではなく、あくまでも白ワイン。一般的な白ワインよりもコクのある濃厚な味わいになり、赤・白ワインどちらの要素も持ち合わせることから、あらゆる料理に合わせやすい特徴もあるという。
「KOBEブラッシュワインプロジェクト」は、ワインプロデューサーの「おーみん」こと大西タカユキさんと地元ラジオ局・ラジオ関西らが企画した。大西さんはワイン輸入業者勤務を経て独立。現在、オンラインサロンや通販、ラジオ出演、出版などを通してワイン文化を広めている。2020年には、大阪の河内ワインとのコラボレーションで「OSAKAオレンジワインプロジェクト」を実現させた。
「KOBEブラッシュワインプロジェクト」は、「神戸ワイン」の醸造元である「神戸ワイナリー」の協力を得た。「今までにない新しい発想のワインを神戸で造る」、「日本の食文化に合わせやすい」、「ワクワクする内容のプロジェクト」の3つのコンセプトをもとに熟慮を重ねて決めたのが、珍しいブラッシュワインへの挑戦だった。
「KOBEブラッシュワイン」は、神戸ワイナリーの自社畑で育てた赤ワイン用ブドウ「カベルネソーヴィニョン」を100パーセント使用し、ステンレスタンクと樽熟成の2バージョンを造る。サポーターは、ぶどう畑での作業や収穫から完成までのストーリーをともに体験。各行程でライブ配信やアンケート機能などオンラインを活用し、日本全国どこからでもワイン造りに参加できる仕組みにした。ネーミングやラベルデザインの投票も行う計画だ。
「KOBEブラッシュワイン」は、各バージョン300本ずつ、合計600本の少量限定生産。2022年6月頃に2バージョン同時リリースの予定。サポーターには、各バージョンのブラッシュワインが1本ずつ計2本届く。プロジェクト開始前とワイン完成後にはパーティー(別途参加費必要、サポーター価格あり)も予定されている。現在サポーターを募集中。ワイン2本付きの「スタンダードサポータープラン」は8,800円(税込)。詳しくは「KOBEブラッシュワインプロジェクト」に掲載されている。