兵庫県は29日に開いた新型コロナウイルス対策本部会議で、神戸市、芦屋市、西宮市、尼崎市の4市の飲食店などに対する営業時間の短縮要請を4月21日まで延長し、4月1日からは明石市や、宝塚市、姫路市など14の市町(※)を追加すると決めた。
※4月1日から追加されるのは伊丹市、宝塚市、川西市、三田市、猪名川町、明石市、加古川市、高砂市、稲美町、播磨町、姫路市、市川町、福崎町、神河町(計14市町)
さらに翌30日の定例会見で、井戸知事は「警戒感を強く抱き、県民の協力を得ながらしっかりと3週間、対応を続ける」と強調。兵庫県では3月1日に緊急事態宣言が解除されたのち、3月8日~31日に上記の4市に限定して酒類の提供を午後8時30分まで、営業時間を午後9時までとするよう求め、1店舗・1日当たり4万円の協力金を支給しており、これらは継続して適応する。
また、大阪府の吉村洋文知事が国に要請する方針を示している、緊急事態宣言に準じた対応が可能な「まん延防止等重点措置」について、井戸知事は「現時点では要請の基準がない」と慎重な姿勢を見せた一方、「最近の新規感染者数の増加のカーブが、第3波の始まりのカーブと似ている。どのように推移するか、しっかり見極めたい」と述べた。
兵庫県では直近1週間の1日あたりの感染者数は119.4人と増加を続け、「第4波」への懸念が高まっている。井戸知事は30日、「前日(29日)と比べても新規感染者数100人増えた。年度末・年度初めは行事が増える。県民の皆さんには理解していただきたい」と繰り返した。