兵庫・大阪・宮城「まん延防止等重点措置」初適用 兵庫は神戸・芦屋・西宮・尼崎が対象 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

兵庫・大阪・宮城「まん延防止等重点措置」初適用 兵庫は神戸・芦屋・西宮・尼崎が対象

LINEで送る

この記事の写真を見る(3枚)

 政府は1日、新型コロナウイルスの感染が拡大している兵庫県・大阪府・宮城県に対して、改正新型コロナ特措法に基づく「まん延防止等重点措置」を初めて適用することを正式決定した。緊急事態宣言の解除から1か月経ち、急増の気配を見せる新規感染者数や、主に英国型変異株の感染急拡大、若者への感染の広がりを受け、兵庫県は大阪府とともに、政府に「重点措置」の適用を要請していた。

会見する井戸敏三知事「これは緊急事態」(1日午後 兵庫県庁)
会見する井戸敏三知事「これは緊急事態」(1日午後 兵庫県庁)

 会見した井戸敏三・兵庫県知事は厳しい表情で 「直近3日間の平均で、1日200人を超える新規感染者が出ており、これは緊急事態ではないか。状況が厳しくなれば、交流圏である大阪府と足並みをそろえるのが基本スタンスだ」と話した。

■対象は神戸・阪神間の4市、時短要請は午後8時まで 協力金は店舗の規模に応じて

 兵庫で「重点措置」の対象となる地域は、前週に比べ感染者数が2倍以上となっている神戸市と阪神間3市(芦屋市、西宮市、尼崎市)。井戸知事は「都市部に多いのは接触の機会が多いからだろう。周辺地域に感染が広がれば、対象エリアの拡大も考える。国とも相談するが、知事の判断で拡大できる」と話した。

井戸知事「都市部での感染者増加は接触機会が多いから」と指摘<写真は神戸市中心部>
井戸知事「都市部での感染者増加は接触機会が多いから」と指摘<写真は神戸市中心部>

 兵庫県内では4月1日~21日、計18市町に対して飲食店の酒類の提供を午後8時30分まで、営業時間を午後9時までとする要請を決めたばかり。「重点措置」では、このうち上記の4市に限って、4月5日~5月5日までの1か月間、時短営業を午後8時までとするよう求める。協力金は1律4万円をベースに、店の売り上げ高に応じて支給される見通しだが、詳しくは2日にも開かれる対策本部会議で正式決定する。

神戸と阪神間3市 4月5日~5月5日までの1か月間、午後8時までの時短営業
神戸と阪神間3市 4月5日~5月5日までの1か月間、午後8時までの時短営業<写真は神戸・東門街>

■「2度目の宣言解除のタイミング、間違っていない」 感染再拡大は“V字”

 井戸知事は、「第2波と3波の間にも横ばいの期間があった。(今後予想される第4波は)随分タイミングが早く来てしまい、感染者数の推移グラフは“V字”だ。緊急事態宣言の解除のタイミングは誤っていなかったと思っているが、年度末の人の動きが我々の予想をはるかに超え、大きくなってしまった。結果が伴っていないと甘んじて受けざるを得ないが、より強いメッセージで協力を呼びかけたかった」と要請に至った経緯を説明。「若い方々は『家庭・施設等へウイルスを持ち込まない』との強い思いで、宴会や自宅飲みをしないなど、責任ある行動を」と呼びかけた。

LINEで送る

関連記事