コロナ新規感染、兵庫で3日連続300人超 井戸知事「自宅療養認める」感染急増で方針転換 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

コロナ新規感染、兵庫で3日連続300人超 井戸知事「自宅療養認める」感染急増で方針転換

LINEで送る

この記事の写真を見る(1枚)

 兵庫県は9日、314人が新型コロナウイルス感染したと発表した。過去最多となった7日(328人)以降、3日連続で新規感染者数が300人を超え、国が示す6つの指標のすべてで、最も深刻なステージ4となっている。県は同日、対策本部会議を開催。終了後に記者会見した井戸敏三知事は、「しっかり対応していかなければ、医療は破綻する。厳しい状況になっている」と、険しい表情で説明した。

 井戸知事は、「自宅療養」について、「限界にきている。認めざるを得ない」と、10日から実施することを表明。自宅療養については、これまでは認めておらず、方針を転換することになった。9日午前0時現在で75パーセントに迫る入院・重症病床のひっ迫や、600人に迫る入院調整者数の改善を図る。65歳未満であることや、同居者が居ても個室隔離などの感染対策がおこなえる人を対象とし、アプリを活用した健康観察や家庭訪問の他、食料品や衛生資材などを配る。

兵庫県、うちわ各20枚を飲食店へ配布予定 井戸知事「会食の際にはうちわや扇子で飛沫の防止を」(9日午後 兵庫県庁)
兵庫県、うちわ各20枚を飲食店へ配布予定 井戸知事「会食の際にはうちわや扇子で飛沫の防止を」(9日午後 兵庫県庁)

 厚生労働省は、変異ウイルスに感染した患者の退院基準を緩和し、従来のウイルスと同様とするよう、8日に都道府県に対して通知。これまでは原則の入院と、PCR検査で2回陰性にならないと退院できず、入院期間の長期化にともなう病床のひっ迫が懸念されていた。井戸知事はこのことに触れ、「自宅療養に踏み切ったことと、変異ウイルス感染者の退院基準の弾力化によって、(病床が)かなり回っていく可能性がある」と期待を述べた。

 また、県は第4波にあたり、昨冬比で2倍程度の感染者が発生しても対応できるよう、病床確保計画を見直す。4月中をめどに、医療機関と100床程度の病床確保に向け調整を進め、15日に供用開始が予定される県立加古川医療センターの臨時重症専用病棟を活用し、重症患者の受け入れを強化するという。また、主に軽症者に対応する宿泊療養施設を新たに1施設確保。1,150室の増加を見込んでいる。

LINEで送る

関連記事