兵庫県の香美町、新温泉町と鳥取県東部の1市4町（鳥取市、岩美町、若桜町、智頭町、八頭町）で、どこでも新型コロナワクチンを接種できる体制が構築された。県によると、県境を越えた共同接種の仕組みは全国初という。井戸・兵庫県知事は「もともと鳥取東部と但馬は同一交流圏。住民にとって非常に安心感があるのではないか」と期待を寄せた。
1市6町を対象とした理由は、生活圏や経済圏が重なり、兵庫県側には、かかりつけの医療機関が鳥取県側にある住人もいるため。予約システムなど既存の体制を活用しながら、当面は各県に割り振られたワクチンを使用する。鳥取県は県境を越えた接種機会を設けるよう厚生労働省に要望していたが、返答がなかったため両県で協議したとしている。
