神戸市が高齢者への新型コロナウイルスワクチンの接種スケジュールを発表した。予約の殺到を防ぐため、接種券の発送日を2段階に分けた。75歳以上(神戸市内の対象者約24万人)は4月19日から、65~74歳(約19万人)は5月17日から発送。
神戸市の久元喜造市長は「ワクチンの副反応について、海外で確認されているのは確かだが、その割合ははわずかなもの。 有効性が95%であり、たとえ感染しても発症や重症化を防ぎ、期待も大きい。これから医師会などと一丸となって進める。より多くの市民の方々に接種していただきたい」と呼び掛けた。
ワクチン接種の予約をめぐっては、東京都八王子市で4月5日、先着順で開始した高齢者向けの新型コロナウイルスワクチン接種の予約が約1時間半で上限に達し、新規の受け付けを停止したことに不安の声が挙がった。
神戸市の花田裕之保健局長はラジオ関西の取材に対し「八王子市のケースではワクチン供給量自体が極めて限定的な時期で、神戸市が接種を実施する5月の供給量とは条件が異なる。今回、神戸市では120もの電話回線を準備した。ワクチンが不足することはなく、必ず行き渡る。 慌てずに予約していただきたい」と話した。