兵庫県教育委員会は28日、県立の中学校、高校の部活動について、4月29日~5月11日まで原則休止とすることを決め、各市町の教育委員会に通知した。県は、緊急事態宣言の発令後も、県外での活動の自粛などを要請したうえで活動自体は容認してきたが、若者の感染が広がっていることを受け方針を転換した。
ただし、全国大会や国体、それにともなう県予選への参加は可能。それに向けた練習は、学校やその周辺に場所を限定して、大会初日の3週間前から認める。活動時間にも制限があり、1週間のうち平日は4日間で1日2時間以内、土曜・日曜はどちらか1日で3時間以内とするよう求める。ただし合宿や宿泊を伴う活動は実施しないよう、引き続き要請する。
井戸知事は、28日の記者会見で「部活動からクラスターが発生したり、クラスターになっていなくても生徒が発症したりする例が目立っている。予防的措置で、学校全体のクラスター(感染者集団)を防ぐ」と説明した。なお、県は大学・専門学校における部活動・サークル活動に対しても同様の要請を行う。