兵庫県は30日、新たに333人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。前日が祝日で、検査数が少なかったことなどから、一週前、23日の新規感染者数(566人)は大きく下回り、感染者の総数は3万1,504人に。直近1週間あたりの感染者数は483.1人で、約1か月ぶりに前日を下回った29日に続き、2日連続で減少した。
自治体別では、神戸市=131人、姫路市=14人、尼崎市=26人、西宮市=20人、明石市=14人、県健康福祉事務所の管内で128人。兵庫県内では明石市で2人の患者が死亡し、総数は677人となった。4月の死者は86人で、3月の61人を上回った。また、官民協働の刑務所「播磨社会復帰促進センター」(加古川市)で、受刑者5人と職員2人の計7人が感染するクラスター(感染者集団)が発生した。県の担当者は、「職員が持ち込んだのか、受刑者の入れ替えなのか、あるいは面会なのか。理由ははっきりしない」とした。
30日午前0時現在で、入院病床・重症病床はいずれも8割弱が使用されており、入院・宿泊療養調整中の患者は1,928人、自宅療養をしている人は1,397人と、依然高い水準で推移する。
また、県と神戸市によると、12日から18日までの1週間に発生した新規感染者2,997人の約3割の検体を検査したところ、89.7パーセントが変異ウイルスに感染していた。特に神戸市は、新規感染者数全体の46.1パーセントにあたる544件を検査し、過去最高の93.9パーセントが変異ウイルスに感染していたことを確認した。いずれも大半がイギリス型だったという。