元Jリーガーの近藤岳登が、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組で、2021年9月に開幕予定の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」のプレシーズンマッチの見どころや、リモートマッチの楽しみ方について語った。
4月24日からプレシーズンマッチがスタートし、いよいよ本格的に動き出したWEリーグ。その参入クラブの1つ、INAC神戸レオネッサの応援番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』5月3日の放送で、近藤はプレシーズンマッチについて、「監督が選手を見極めること、また選手が、自分の今の適応力がどのポジションにはまるか、今のチームにどう生かせるかを確認する場所」と、Jでの経験も踏まえながら、持論を展開。「勝つのは大事だけれど」と前置きをしたうえで、選手たちには「あまり勝ち負けにとらわれず、自分の立ち位置をプレシーズンマッチでしっかり見極める。今日トライすることを決め、試合後に振り返ってできなかったかことは次にいかす、という“トライアンドエラー”をしっかりやってほしい」とエールを送った。
また、同番組で近藤とともにパーソナリティーを担当する「INAC神戸レオネッサ応援大使」の赤﨑夏実も「見る側も、新しいことをしているな、違うポジションでやっているんだ、という見方ができるプレーだと楽しいですね」と、サポーター目線でのプレシーズンマッチならではの見どころにも注目していた。
コロナ禍、しかも現在は緊急事態宣言発出中というなかで、声を出す応援ができない状況での試合観戦や、無観客試合を配信などを通してリモートで観戦するスタイルとなっている今。それでも、その楽しみ方の一つとして「選手たちの声が聞けていい」という近藤。WEリーグを目指す子どもたちにも「試合中にどんな言葉が飛び交っているのか、例えばGKの指示やFWの要求などを聞いてみてほしい。分からないサッカー用語を調べてみるのもおすすめ」とアドバイスを送った。
なお、INAC神戸は、5月4日に行われた今季2度目のプレシーズンマッチで、水野蕗奈選手の2試合連続ゴールにより、ちふれASエルフェン埼玉にアウェイで1-0と勝利。4月24日のAC長野パルセイロ・レディース戦に続き、連勝した。INAC神戸は次回、5月22日に、昨年のプレナスなでしこリーグ1部の覇者でもある三菱重工浦和レッズレディースと対戦する予定。