今夏に予定されている東京五輪について、兵庫県の井戸知事は6日の対策本部会議後の記者会見で、「開催はぜひしていただきたい。無観客であっても、開催すべきだと思っている」との考えを示した。理由として、「アスリートの皆さんの一番の目標はオリンピックだと承知している。(開幕が)1年延びて、コンディション調整をして、その上でやめた、という無責任な対応はいかがなものか」と述べた。
兵庫県は同日、5月11日が期限だった緊急事態宣言の延長を国に要し、政府側も期限を5月31日まで延長する方向で最終調整に入った。同県では5月23日と24日に県内各地をめぐるリレーの実施を予定しているが、井戸知事は前述の会見で、「準備期間がある。五国で何らかの代替事業を行うなど、実施できない場合の案を相談する時期に来ている」と述べた。沿道での一般客の観覧は、「可能性はないわけではないが、かなり確率的に少ない」とした。