兵庫県は、緊急事態宣言延長初日の12日午後、神戸市内で対策本部会議を開いた。委員からは、「宣言が解除された、というムードが漂っていないか」と指摘があったといい、井戸敏三知事は「そうじゃない。だからこそ、飲食店などには(11日までと)全く同じ協力をいただいている。大規模商業施設についても休日は休んでいただき、営業時間も国の方針よりも1時間短くしていただいている」と強調した。また、「今月中にメドをつけないと、本当に(打つ)手がなくなってしまう。どんなに呼びかけても協力いただけないということになりかねない。強い自覚と協力を呼び掛けたい」と危機感を募らせた。
一方、県では大規模商業施設に対し、平日の営業時間を国の方針より1時間短縮した19時までとするよう協力を依頼しているが、この1時間に対し、国の基準に基づく協力金は支給されない。井戸知事は、「まとめて面倒を見てほしいという要請はしているが、国は制度の枠組みでお願いしたいと言っている」と説明した。