抹茶といえば、「日本の和の心」を表す文化のひとつ。年齢・性別を問わず幅広い層に愛され、お茶として飲むことはもちろん、抹茶スイーツはいまや、不動の人気を獲得している。そんな抹茶の常識を覆すような商品が、宮崎県の薩摩園鎌田茶業株式会社から生み出された。「紅抹茶(あかまっちゃ)」と名付けられた商品は、なんと「紅茶を抹茶」にしたもの。今年3月に完成したばかりで、現在はクラウドファンディングサイトMakuakeにてチャレンジ販売中だ。
◆商品開発までのみちのり
「紅抹茶」開発のきっかけは、2019年に鎌田茶業が販売を始めた和紅茶。国産茶葉のみを使用した紅茶は、思わず胸が躍る芳醇な香り・渋みのない茶葉のうま味が魅力の逸品だ。緑茶も紅茶も同じ茶の木からできているのに、作り方が違うだけで味わい・香りがこんなにも変わる。そんな茶の木が持つ無限の可能性、そして紅茶の魅力に気付いたことから「紅茶を抹茶にできないか?」と開発に至ったのだそう。完成までの道のりは決して平坦ではなく、茶の木を育てるところから始まった。土の成分や育て方に試行錯誤しながら、長い年月をかけてようやく生まれたのが「紅抹茶」だ。
◆「紅抹茶」の香りと味わいは?
国産茶葉を独自の製法で「紅茶のてん茶(揉まずに乾燥させた茶葉)」にして、茶臼で丁寧に挽かれたものが「紅抹茶」。作り方は抹茶をたてるときと同じ要領で、温めた茶碗に「紅抹茶」を1グラム入れ、お湯80ミリリットルを注いで茶筅(ちゃせん)で溶くだけ。お湯を注いだ瞬間、紅茶の上品でふくよかな香りが広がってくる。泡立ちは、抹茶よりもさらに繊細でクリーミーな仕上がりに。口当たりは柔らかく、甘味と苦味、そして、うま味の絶妙なバランスを味わうことができる。
他にも、ミルクを足すことで「紅抹茶ラテ」にしたり、パウンドケーキやプリンといったスイーツに加えることもできる。紅茶の風味が濃く出せるだけでなく、パウダー状のためアレンジがしやすい汎用性の高さも魅力だろう。
【「紅抹茶」Makuake公式サイト】
■薩摩園鎌田茶業株式会社
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