神戸マラソンの実行委員会は31日、2021年11月に予定していた第10回大会を延期すると発表した。大会の延期は2年連続。6月10日のランナー募集開始前に延期が決まった。実行委は3月下旬にいったん、開催の方針を示していたが、神戸市内で新型コロナウイルス感染の状況が改善せず、医療体制がひっ迫していることから、ランナー救護などの体制が整わないと判断した。さらに感染力が強いとされる変異型ウイルスに、これまでの感染防止策が通用しない可能性もあるという。
2021年の神戸マラソンは11月21日に予定され、約2万人のランナーの参加を見込んでいた。実行委は節目となる「第10回」大会の開催を、22年11月に改めて目指すという。なお、21年大会に神戸マラソン応援ランナー枠(ふるさと納税の寄附者)として参加する予定だったランナーは、再延期される次回の大会に出走枠を確保する。
なお、2020年は11月に三木総合防災公園(三木市)で、田中希実さんや小林祐梨子さんといった兵庫ゆかりの陸上選手を招き、「リレーマラソン」を開催するなどしたが、21年も、感染防止対策を十分に講じた上で代替のイベントが実施される予定。