女子サッカー・WEリーグの秋の開幕に向けて、プレシーズンマッチでは3戦3勝無失点と、着々と準備を進めている、INAC神戸レオネッサ。そのなかでも、試合で存在感を示しているのは、今季の新戦力、GK山下杏也加選手とMF成宮唯選手だ。
INAC神戸応援番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)5月31日の放送では、直近のプレシーズンマッチ、三菱重工浦和レッズレディース戦をリスナーのメッセージとともに振り返りながら、新チームで躍動する選手たちのプレーにスポットを当てた。
日テレ・東京ヴェルディベレーザでは幾度もタイトル獲得に貢献し、なでしこジャパンでも実績豊富なGK山下選手。目玉補強どおりの実力を示し、安定したゴールキーピングを披露すれば、チームを熱く鼓舞し続け、若き守備陣をまとめあげている。
「次元が違う。前に出るタイミングだったり、『入れさせない』というオーラがある。ディフェンスラインの裏を取られても山下選手がいるから大丈夫と思える」と絶賛するのは、同番組パーソナリティーで元Jリーガーの近藤岳登。3試合無失点に大きく貢献したレオネッサの守護神には、早くも全幅の信頼が寄せられている。
コノミヤスペランツァ大阪高槻、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースを経て、レオネッサの一員となったMF成宮選手。持ち味のスプリント力をピッチで発揮し、チームに活気をもたらしている。「縦横無尽とはまさにこのこと。スプリントで裏を取るタイミングがすごくいい。相手ディフェンスは下がらざるを得ない」と、その推進力はチームの大きな武器にもなっている。一方で「(成宮選手があけた)ギャップに誰かが入ってきて欲しかった」と、彼女の動き出しを活かしきれなかった点について、INAC神戸の今後の課題に挙げた。
高卒ルーキーDF竹重杏歌理選手を3バックの右で抜擢すれば、17歳で2種登録のMF天野紗選手を躊躇なく起用。なでしこリーグ得点王経験のある髙瀬愛実選手を最近プレーしていたサイドバックからFWに再コンバート。中盤のマイスター・杉田妃和選手を前線で使うなど、様々なポジションを試している今のINAC神戸。近藤は、「試合ごとに違う布陣だから、どんな攻撃、ディフェンス、戦術をしてくるか次戦も見どころが満載」と期待を膨らませる。
また、チームにはうれしい話題が続く。浦和戦ではDF牛島理子選手が、昨年8月の負傷から1年10か月ぶりに実戦復帰を果たしたのだ。番組では牛島選手の復帰を喜ぶメッセージも多数寄せられていた。
プレシーズンマッチ4戦目となる次戦は、サンフレッチェ広島レジーナ戦が広島広域公園第一球技場で行われる(5日午後2時キックオフ)。