神戸は灘区にある、沢の鶴株式会社から、新しい日本酒が数量限定で新発売された。その名も『沢の鶴 X03(さわのつる・エックスゼロスリー)』。 なんだか近未来的な名前だが、これには理由がある。
というのも、これは最先端の農業技術を持つ「ヤンマー」との共同開発プロジェクトで生まれたお酒なのだ。
製法やデザインを今風にアレンジして消費者にアピールしている沢の鶴とヤンマーだが、この2つの会社のコラボは実は今回が3度目だ。2018年に第1弾、2019年に第2弾と回数を重ねており、どれも高い評判を得た。そして今回、3回目のコラボとして『沢の鶴 X03(エックスゼロスリー)』という日本酒が誕生したのだ。
『沢の鶴 X03』は、米の持つ可能性を最大限に引き出すことを目指し、「醸造の進化」をテーマにしている。 同じブランド名から3種類もの日本酒が出ているのはそのためだ。
「貴醸酒原酒(きじょうしゅげんしゅ) 」「袋吊り原酒(ふくろつりげんしゅ)」「無濾過原酒(むろかげんしゅ)」という3種類があるが、実はどれも原料となる米は同じ。もとは同じ米なのに、醸造の方法 を変えると味が大きく変化する面白さをアピールしている。「醸し方や搾り方の違いによる 酒本来の味わいを見える化する」ブランドなのだ。
ボトルやパッケージのデザインも秀逸で、2018年の「沢の鶴 X01」はグッドデザイン賞を受賞。今回の「沢の鶴 X03」にも優れたデザイン性は引き継がれており、一見するとまるで高級な化粧品のような上品さだ。
「醸造の進化」を可能にしたのが、四季醸造蔵「瑞宝蔵(ずいほうぐら)」のリニューア ルだ。「瑞宝蔵」は昨年2019年に、大規模なリニューアルをおこなった。1971年の建造以来はじめての大掛かりな工事だ。
[商品詳細]
・沢の鶴 X03 無濾過原酒(純米大吟醸)
日本酒を搾ってから一切濾過しない、いわば何も引かないお酒。熟れた果実の香りが華やかさを添えるが、味わいはしっかりした輪郭を持ち、力強さも感じられる。甘味と酸味にバランスのとれた旨味も伴い、食中酒として楽しんでいただける純米大吟醸酒だ。冷蔵庫で冷やしてから飲むとしっとりと落ち着いた味わいで魚料理などによく合い、常温で飲めば力強さが際立って肉料理のお供にもなる。
720ml / 5,000 円 限定2,000本
180ml / 1,500 円 限定8,000本
・沢の鶴 X03 貴醸酒原酒
日本酒の仕込水の一部に日本酒を用いるという、日本酒造りの常識を超えた日本酒。原料のお米から引き出される甘味や旨味がお酒に豊かに含まれ、よく練れた味わいが特徴。仕込水の一部に使用している日本酒も精米歩合50パーセントの純米大吟醸『X02』。
180ml / 1,900 円 限定500本
・沢の鶴 X03 袋吊り原酒(純米大吟醸)
袋吊りとは、酒袋にもろみを入れ、タンクの上につるして自然に垂れてくる酒のみをとる特別な搾り方。グラスから立ち上がる、繊細で高貴さを感じさせる果実の香りが魅力的だ。純米大吟醸酒の特徴を最大限に生かした最高峰の味わいを体感できる。
180ml / 1,800 円 限定500本
発売: いずれも3月16日から、全国の店頭にて
沢の鶴 X03 公式サイト
https://www.sawanotsuru.co.jp/brand/x03/