梅雨前線の影響で、兵庫県内は7日から8日にかけて雨が降り続き、土砂災害や交通の乱れが相次いだ。
兵庫県警によると、播但連絡道路で7日に土砂崩れが発生し、乗用車がスリップして壁にぶつかるなど2件の事故があった。いずれも物損事故だった。土砂の撤去作業のため神崎南(兵庫県神河町)~福崎北(同福崎町)ランプ間(約12.5キロ)で8日午後2時現在、通行止めが続いている。
また山陽自動車道は、トンネルで外壁の隙間から水が噴き出し、安全確認のため、姫路西インターチェンジ~姫路東インターチェンジ(いずれも兵庫県姫路市)上り線で、午後0時48分から通行止めに。
JR西日本・在来線では早朝から運転休止やダイヤの遅れが相次いだ。京都線、神戸線、琵琶湖線、加古川線では阪神・阪急・山陽などへの振り替え輸送を実施している。
神戸市兵庫区熊野町の住宅地で、住宅の石垣が崩壊し、隣家を含む2世帯9人に避難指示を発令するなどしており、神戸市は8日に市内18会場で行う予定だった新型コロナウイルスワクチンの大規模接種や集団接種を終日中止とした。兵庫県が姫路市と西宮市で行っている大規模接種は予定通り実施。
神戸地方気象台によると、9日正午までに予想される24時間雨量は、いずれも北部・南部とも最多で50ミリ。10日の昼までに予想される24時間では、北部・南部とも最多で50~100ミリと予想されている。