兵庫県の井戸敏三知事は13日、ラジオ関西の生番組に出演し、全国知事会が11日の「新型コロナウイルス対策本部会議」でまとめた国への緊急提言について触れ、「国は自治体に体制を作れと言っておいて、ワクチン供給という自分の責任が果たせていない」と改めて批判した。
政府は「自治体や医療機関に未接種の在庫があり、現状の接種ペースを維持できる」との見解だが、井戸知事は「ワクチン接種記録システムに入力された結果で判断しているからそういうことになる。状況の認識にズレがある」と指摘。「現場は現実に接種をしているわけです。2回目を打つ人の分は在庫ではない。市町村からすれば、1人について2回分を確保しておかなければいけない。残っているのをほかに回せばいいということではない」と指摘した。
さらに「8月については、ようやく発表があり、自治体はそれをベースに8月の予定をたてていくことになるが、それ以後はどうなのか。接種は1回で済むわけではない。場当たり的な対応では、長期的なスケジュールが立てられない。国はワクチンの供給について、スケジュールと量をちゃんと示さなければいけない」と述べた。