話題の「兵庫津」をARアプリとともに歩いてみよう! | ラジトピ ラジオ関西トピックス

話題の「兵庫津」をARアプリとともに歩いてみよう!

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 ラジオ関西『時間です!林編集長』でお届けしている夏限定のショートコーナー「わーい!夏休み!」。8月の1か月間は、オススメのお出かけ情報を、番組内の3分間、津田明日香、春名優輝の両アナウンサーが交代で担当した。8月22日放送回では、兵庫県の原点ともいえる「兵庫津」を訪ね歩くのにおすすめのアプリを紹介。春名アナウンサーが体験取材を行った。

 この記事をお読みの皆さんは、「兵庫津」(ひょうごのつ)についてどれほど知っているでしょうか。

 古来より日本の代表的な港として栄えた、兵庫津。今では、神戸市営地下鉄海岸線の「中央市場前」駅周辺のエリアです。1868(慶応4)年、ここに初代の兵庫県庁舎が設置され、兵庫県が始まりました。

 平安時代末に平清盛が日宋貿易のために整備したのがはじまりといわれていて、室町時代には、足利義満の日明貿易の拠点として栄えました。もともとは大輪田泊(おおわだのとまり)という名前で知られていました。江戸時代には「兵庫津」と呼ばれ、西の方から大坂に入る船が寄る港としてにぎわいました。幕末の開国時に、神戸港が外国船の停泊地に指定されたのをきっかけに、兵庫津はその地位を神戸港に奪われることになるのですが……。

 いま、この「兵庫津」が注目されています。2018(平成30)年5月には「北前船」の寄港地として日本遺産に追加認定されたばかり。周辺の地域では、街歩きのツアーなども盛んです。

 また、兵庫県は、「兵庫津ミュージアム」(仮称)を2年から3年かけて整備することにしています。初代県知事の伊藤博文らが通った初代県庁を当時の所在地近くに復元し、その周りには、県の史料などを展示する施設もできる予定です。

 その兵庫津を「歩いて」学んでみませんか。兵庫県は、「初代兵庫県庁舎ナビ」というAR(拡張現実)を用いたアプリを作りました。これを使ってスタンプラリーができるのです。

「初代兵庫県庁舎ナビ」アプリより(アプリ画像提供:兵庫県)
「初代兵庫県庁舎ナビ」アプリより(アプリ画像提供:兵庫県)

 まず、「初代兵庫県庁舎ナビ」アプリを立ち上げ、『ARスタート』をクリックすると、地図上に5つの目印が表示されます。この目印の位置には、兵庫県マスコットキャラクター「はばタン」がデザインされた小さなARマーカーがあり、そのマーカーを現場でスマホのカメラから読み取ると、兵庫五国(摂津[神戸・阪神]、但馬、淡路、播磨、丹波)のいずれかが獲得できます。五国すべてをそろえて兵庫県を完成させると、スペシャルフォトフレームが手に入ります。

「初代兵庫県庁舎ナビ」アプリより(アプリ画像提供:兵庫県)
「初代兵庫県庁舎ナビ」アプリより(アプリ画像提供:兵庫県)

 参考に、ラジオ関西アナウンサー春名優輝が通ってみたルートを説明すると、「中央市場前」駅を降りて東口を出てすぐのところに、1つ目の立札。新川運河を渡って北へ進み、大和田泊の石椋の周辺で2つ目。そこから、左手の対岸にあるイオンモール神戸南を見ながら、まっすぐ新川運河沿いを西へ進んでいき、残りの3つを集め、20分ほどでコンプリートできました。

 他にも、新川運河の上に、当時の初代県庁舎が浮かび上がる様子をARで見ることができるなど、アプリの機能は盛りだくさん。現地に行けなくても、当時の地図と今の地図を比べたり、兵庫五国について学ぶ内容もあります。このアプリは、iOS、Androidでダウンロード可能。詳しくは、兵庫県ホームページ内の「初代兵庫県庁舎ナビ」(https://web.pref.hyogo.lg.jp/kok12/syodai-kentyousya-ar.html)を参照してください。(春名優輝)

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