◆鉄アナ・羽川英樹「行ってきました!」vol.40
いま、大阪・なんばの大阪府立上方演芸資料館(ワッハ上方、YES・NAMBAビル7階)では『夢路いとし・喜味こいし 上方漫才を支えた兄弟コンビ展』が開催されています。旅回り一座の家庭で育ち、幼いころから舞台に立っていた二人。今回の特別展では少年漫才からスタートし66年に渡ってコンビを組んだ兄弟にスポットを当て、貴重な写真・映像・資料・コメントなどおよそ60点が展示されています。
私が最初に二人を知ったのは、小学生の頃に日曜に放送していた「がっちり買いましょう」(毎日放送)の司会者としてでした。「1万円・3万円・5万円 運命の分かれ道」で始まる視聴者参加の買い物ゲーム。息の合った二人の司会ぶりが羽川少年の心をとらえました。
時を経て、読売テレビの局アナになってからは番組で何度もご一緒したのですが、もはや漫才界の大御所なのに、ご両人とも実に腰が低くお人柄が暖かいのが印象的でした。
今回の特別展では少年漫才コンビ「荒川芳博・芳坊」の頃や、宝塚新芸座時代の貴重な写真が目をひきます。それに各賞受賞時の盾や賞状、当時の舞台の台本やなつかしのポスタ―や出番表も展示されています。
また写真の横には当時のふたりの思い出コメントも添えられています。住んでいた神戸の家には壁を隔てて2世帯で暮らし、その真ん中の壁をくりぬいて共同で使った電話の写真と逸話は思わず笑ってしまいます。
会場の一角では在阪民放各局のテレビ・ラジオに出演したVTRが日替わりで流れており、往年の代表作に出会うこともできます。落語とちがって漫才は同じネタを何度も聞くと飽きてくるはずなんですが、二人のネタは繰り返し聞いても飽きることなく何回も笑えてしまえるから不思議です。
◇大阪府立上方演芸資料館 ワッハ上方
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