「野球の塁間は、アウトかセーフか、ゲームがスリリングに面白くなるように絶妙な距離に設定されていると言われていますが、その距離が変わったらどうなるのか、検証してください」と、あるリスナーさんからメッセージをいただきました。
前回、その距離を、3メートル長くしてみたらどうなるのかを試したのですが、今回は、その距離を、3メートル短くしたらどうなるかにトライ! ラジオ番組『バズろぅ!』(ラジオ関西)“ラジオパーソライター”(ラジオパーソナリティー+ライター)の私、わきたかしが検証してみました! 某日、兵庫県加古川市の日岡山公園野球場に、東播磨の野球好きや本格的な野球経験者に集まっていただき、試合形式にして、軟式野球を行いました。
おさらいですが、一般(プロ野球・高校野球・中学野球)の野球のルールでは、塁間は27.431メートル、マウンドからホームベースまでの距離は18.44メートル、ホームベースから二塁までの距離は38.795メートルと規定されています。それらを、全て3メートル短くして、検証試合をプレイボール!
まず、ピッチャーは普段のマウンドの3メートル前から投げるわけですから、ボールの感じ方が速い速い! キャッチャーが受ける音もバシーンと強烈な音が響きます。もう、オオタニサン!と言いたくなるぐらい、強烈な速い球がミットにおさまる感じです。
ピッチャーに聞くと「むちゃくちゃ調子にのれますね。自分のピッチングに惚れ惚れします」とのこと。ただし「距離が短い分、変化球のかかり方が微妙で、曲がる前にキャッチャーミットですわ……」と、変化球は投げにくそう。「ですから、ストレートの速球でバンバンおしていきます」と、速球主体の組み立てになるようです。
それに対して、バッターですが、「いやぁ、速いですね! ピッチャーからの距離が3メートル短いでしょ。目測で140~150kmぐらいに感じます」と距離の近さを実感。「でも、このスピードに慣れれば、何とかなりそうですけど……」と、打開できる手応えもあるようでした。
実際に、最初はバッターが速球に押されていましたが、徐々に目が慣れてきたのか、そのスピードに合わせて打ってきます。