今年の夏、神戸市の人工島、ポートアイランドの2か所に、約2万本のひまわり畑が誕生し、見頃を迎えている。
このほど、兵庫県の神戸市と佐用町が森林や農地の保全活用を目指す連携協定を締結し、その記念としてひまわり畑で有名な佐用町から約2万本の種が神戸で植えられた。ひまわり畑は、ポートライナー「市民広場」駅東と、同「計算科学センター(神戸どうぶつ王国・「富岳」前)」駅の北東に作られ、8月初旬まで元気なひまわりが花を咲かせている。
神戸市と佐用町は、阪神・淡路大震災や、2009(平成21)年の台風9号の豪雨災害の際に、相互に支援を行ってきた。どちらの町も、森林や農地が多いという共通点があり、お互いのノウハウを共有しながら、森林や農地の保全活用に取り組んでいくため、今年7月19日に連携協定を締結した。
同日には佐用町の「南光ひまわり畑」で、神戸市の久元喜造市長と佐用町の庵逧典章町長が連携協定の締結式を実施。ひまわり畑は2つの市町の地域資源を生かした交流に向けて、佐用町から神戸へと植えられ、10月からは神戸市の職員が佐用町役場で知識や経験を共有しながら森林農地の保全に向けた取り組みを行う予定だ。
これまで空き地だった「市民広場」駅の東には、約1万平方メートルの広場に1万本ほどのひまわりが植えられた。そこには、散歩できるように整備された道や、ひまわり畑の中に入れるフォトスポットもある。
神戸市都市局新都市工務課の秦誠さんは、「佐用町から種をもらい、あまり水は上げなくてもよいと言われたが、ポートアイランドの土は乾燥しているので、まめに水やりを行うなど工夫している。ひまわりは本当は1.5メートル程の高さになるはずだが、環境の違いからか少し低くなり、幸いなことにちょうど写真が撮りやすい高さに咲いてくれた」と、ひまわり栽培に関するエピソードも明かした。
【こうべ花の開花情報(「花と緑のまち推進センター」HPより)】
【「ポートアイランドにひまわりが開花します―佐用町との連携協定による取り組み―」(神戸市HPより)】
【「ポートアイランドのひまわり畑で「ひまわりマルシェ」を開催します」(神戸市HPより)】
【『サンデー神戸』番組HP】