兵庫県丹波市の林道で2021年5月、中学2年の少女(当時13)の遺体が見つかった事件で、死体遺棄や未成年者誘拐、自殺ほう助などの罪に問われた住所不定、無職の男(23)の初公判が2日、神戸地裁で開かれ、男は起訴内容を認めた。
起訴状によると、男は2021年5月5日朝に兵庫県内で少女を車に乗せて誘拐し、丹波市氷上町新郷の林道に止めた車内で同6日未明までに練炭を燃やして少女の自殺を助け、遺体を林道に遺棄したとされる。
検察側は冒頭陳述で、ツイッターで自殺願望を示していた少女に対し、DM(ダイレクトメッセージ)で「もしよければ力を貸します。自分も死ぬつもりですが一人で死ぬのは少し寂しい気がして」などと呼び掛けて誘い出したと指摘。少女を乗せた車内で練炭14個に火を付け、その後、男は車外に出て少女の死亡を確認したと述べた。さらに事件前にはツイッター上で、自殺願望を持つ複数の女性と連絡を取っていたことも明かした。