神戸市北区筑紫が丘の路上で2010年10月、堤将太さん(当時16)が刺殺され、当時17歳だった元少年(28)が殺人容疑で逮捕されてから一夜明け、5日朝、事件現場には将太さんの友人や知人が訪れて花や飲み物を供え、改めて堤さんの死を悼んだ。
将太さんの父親・敏さんは5日午前、ラジオ関西の取材に対し「一夜が明けて、少し落ち着きました。犯人逮捕という事実、少しずつ実感がわきました。まだ事件の詳細はわかりません。いずれ、兵庫県警から容疑者に関する情報が伝わってくるかと思いますが、少しずつでいい。気持ちを整理しながら臨みたいです。私たちの戦いはこれからです。犯人と真正面から向き合い、将太がなぜ殺されなくてはならなかったのか、事実を解き明かしたいです」と話した。
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一方、殺人容疑で逮捕された男が容疑を認める供述を始めたことが、捜査関係者への取材でわかった。男は4日、兵庫県警の任意同行時にも素直に応じており、神戸北署捜査本部は今後、動機の解明を急ぐ。男の身柄は5日午後、神戸地検へ送られた。