東京2020オリンピック、いっぱい感動いたしました! 皆さんも応援に力が入ったのではないでしょうか。ラジオ番組『バズろぅ!』(ラジオ関西)“ラジオパーソライター”(ラジオパーソナリティー+ライター)わきたかしも、その1人です。
兵庫県の東播磨でパティシエをしている渡邉勝ニ郎さんも、思いは同じ。ただし、「僕、スポーツが大好きなんですが、日頃、作っているのがスイーツでしょ。アスリートからは敬遠されるんですよね」と、苦笑い。
確かに、減量中や身体のパフォーマンスのことを考えたら、甘いケーキとかは食べない方が……という思いにもなりますね。
「複雑ですよ、大好きで応援してるスポーツ選手から、僕が一生懸命作ってるスイーツが、避けられるって。悔しい……」
「よし! それなら、スポーツ選手が食べられるケーキをつくろう!」
渡邉さんのパティシエ魂に火がついたのが、昨年のことでした。
渡邉さんはまず、アスリートフードマイスターに、アスリートに必要な栄養素と、あまり摂るとパフォーマンスが下がると言われている栄養素を聞くところから始まりました。それによると、タンパク質と炭水化物をバランスよく摂取して、できるだけ脂質を避けるというもの。それらを考慮し配合してケーキを焼いてみたところ、できあがったのは「カチカチのパサパサ、それに全然おいしないわぁ……」というものだったそうです。
アスリートが悔しさをバネに、毎日苦しい練習繰り返すように、渡邉さんの挑戦の日々が始まりました。何度も何度も作りなおし、使う素材を変えてみたり、焼き方を調整したり、繰り返し繰り返し試行錯誤しながら……焼き続けた結果、今年に入り、やっとの思いで、ようやく食感、味、栄養的にも納得できるものが焼き上がったといいます。
渡邉さん渾身のアスリートも味わえるスイーツ、名付けて「筋肉カステラ」!
※「筋肉カステラ」に寄せられたアスリートのコメントも紹介します!(構成:わきたかし)