「待ちかねたよ!!」という声を励みに 再生を期す明石の宿泊業界の思い | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「待ちかねたよ!!」という声を励みに 再生を期す明石の宿泊業界の思い

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“海のまち”として魅力あふれる兵庫県明石市には、老舗の料亭旅館からビジネスホテルまで、観光やビジネスに対応した旅館・ホテルが多数ある。しかし、このコロナ禍で明⽯の宿泊業界も大きな打撃を受けている。

 この未曾有の事態を何とか乗り越えようと奮闘するのが、明石旅館ホテル組合だ。明⽯駅周辺や⻄明⽯地区を中心に計14のホテルや旅館が加盟する同組合。「いまできることを」と、消毒薬を⼀括購⼊して各ホテル施設へ配布したり、徹底衛⽣のための講習会を開いたりするなど、新型コロナウイルス感染症対策を念入りに行ってきたという。「お客様に万が⼀のことがあれば、旅館ホテルに責任が出てくるもの。快適にお泊りいただくことに注⼒している」と語るのは、組合長の小谷泰朗さん。市内の宿泊業も今は少しずつ回復傾向にあるなか、宿泊客からの「待ちかねたよ!!」という声に⼼打たれたという。

 そんな小谷組合長は、明石随一の老舗料亭旅館「人丸花壇」の会長として、伝統と格式を感じさせる⽼舗の魅力を守り続けている。この⼈丸花壇も⼀時は1か⽉の休業を余儀なくされた。もちろんその後も、清掃を徹底するなど、できる限りの対策を講じて、宿泊客に対応している。

「人丸花壇」

 今夏も8月20日からは兵庫県に再び緊急事態宣言が出されたこともあり、依然として厳しい状況が続くことも予想される、宿泊業界。それでも、「明⽯は神⼾・⼤阪から遠いイメージかもしれないが、実際は近い。明⽯に⼊った途端、⼼地よい海⾵が舞い、コロッと趣きが変わるような、魅⼒あふれる街」という⼩⾕組合長は、「とにかく明⽯海峡の⿂はおいしいですし、ぜひ多くの⽅に魅⼒あふれる明⽯にお越しいただきたい」と思いを述べていた。

◆明石随一の料亭旅館 伝統と格式を感じさせる老舗の魅力

 明石旅館ホテル組合組合長の小谷さんが営む料亭旅館「⼈丸花壇」は、⾵格漂う⽴派なお屋敷から極上のおもてなしが届く宿だ。エントランスを抜けると、すぐに葵の家紋で装飾された空間へ。いけすと椅⼦席、そして、徳川家の本家にあたる松平家系の⼥将・⼩⾕恵⼦さんが優しい笑顔でお出迎え。

 葵の紋章に彩られた趣深く落ち着いた雰囲気の個室や、⼤窓から明⽯海峡⼤橋が眺められる部屋など、館内のどの部屋でもぜいたくなひとときを過ごせるのも魅力の1つ。また「名物たこ会席」をはじめ明⽯海峡の新鮮な素材と料理⼈の熟練の技が織りなす、季節感あふれる会席料理を味わえるのも特⻑的だ。さらに「有⾺の湯」を使⽤した天然療養温泉露天⾵呂も好評。昔は富裕層の避暑地、⼤阪・神⼾の保養所としても利⽤されていたそう。今も、明⽯を代表する料亭旅館は、⾮⽇常を楽しめる⾄福の場所として、⼈気を博す。


※ラジオ関西『谷五郎の笑って暮らそう』2021年8月10日「嵐みずえの素敵な明石!!ここ」より

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