「準備はいい? 黒人のみんな!」
スティーヴィー・ワンダー、ニーナ・シモン、B.B.キング、フィフス・ディメンションら若きアーティストが、1969年のNYハーレムに集結していました。50年以上封印されていた黒人音楽フェス「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」の映像を初めて明らかにする、映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』が8月27日(金)、全国ロードショーです。
ウッドストックと同じ1969年の夏に160キロ離れた場所で開催された、もう一つの歴史的フェスティバル。「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」には30万人以上が参加したそうです。イベントの模様は撮影されていましたが、およそ50年も地下室に埋もれたままになっていました。
この幻のフェスを、当時の社会を反映した記録映像と関係者の今の証言を交えて映画化したのがこの作品です。
フェスに集まったのは、当時のブラック・カルチャーを牽引するミュージシャン、文化人、政治指導者たち。
例えば、当時19歳だった若きスティーヴィー・ワンダーは、あふれる才能を叩きつけるように、ドラムソロを披露します。
ニーナ・シモンが群衆に呼びかけます。
「美しき黒人たちの声を聞く準備は?」
「美しき黒人たちの心を感じる準備は?」
スライ&ザ・ファミリー・ストーン、B.B.キング、フィフス・ディメンション、デイヴィッド・ラフィン、グラディス・ナイト&ザ・ピップス……。