兵庫県は30日、新型コロナウイルスに433人が感染したと発表した。1週間前の月曜日と比べると約100人減ったが、斎藤元彦知事は、デルタ株の感染拡大が続いている現状を踏まえ「厳しい状態が続いている。あす(31日)以降の動向を注視したい」と話し、県民に感染対策の徹底を呼び掛けた。
そして”新型コロナ第5波への新たな対応策”を発表した。医療提供体制の強化として、逼迫している保健所などへさらに12人の職員を派遣、このうち9人を伊丹保健所へ派遣する。伊丹保健所では、聞き取り調査のサポートをしていた委託業者スタッフの感染が判明、約10人が自宅待機している。業務がひっ迫していることから職員の派遣を決めた。
また、宿泊療養施設をさらに2施設・約280室増やして14施設・約2000室とする。具体的には9月上旬に阪神南地域、9月中旬に神戸市内に設け、主に中等症の患者を受け入れる。
病床については、兵庫県では29日の時点で、重症病床の使用率が50.0%となった。30~40床を新たに確保し、順次運用を始める。28日現在1237床が確保されているがこれに上積みする。早ければ9月上旬をめどに増やしたいとしている。