入院患者を虐待したとして元看護師ら6人が有罪判決を受けた神戸市西区の精神科病院で、別の20代の元看護師の男性が患者を暴行しけがをさせたとして、兵庫県警・神戸西署は1日、傷害容疑で書類送検した。
元看護師は「言うことを聞かない患者を止めようとした」と容疑を認め、神戸西署はあくまでも検察庁に起訴するかどうかの判断を委ねる 「相当処分」(4段階のうち、厳重処分に次ぐ2番目)の意見を付けた。
送検容疑は5月20日午前11時40分ごろ、30代の男性患者の胸ぐらをつかむなどしてすり傷を負わせた疑い。
元看護師は6月30日に諭旨解雇処分を受けた。また神戸西署は1日、患者についても、元看護師の腕をつかんだとする暴行容疑で関係書類を神戸地検に送付したが、当時の状況や経緯などをかんがみて「寛大処分」 (4段階のうち3番目)の意見を付けた。
この病院では患者同士でわいせつな行為をさせるなどしたとして、準強制わいせつなどの疑いで昨年、元看護師ら6人が逮捕され、2020年、実刑や執行猶予付き有罪判決を受けた。