9月1日は「民放ラジオ放送開始記念日」。70年前から放送され続けてきた民間ラジオ放送ですが、なかでもラジオといえば、不可欠なものの1つが、音楽。そして、「ラジオ」をタイトルにした楽曲も、数多く作られています。
そこで気になったのが、ミュージシャン・アーティストはどんなイメージで「ラジオ」に関する楽曲を作っているのかということ。今回、代表的な楽曲を取り上げつつ、その中から傾向や含まれがちなワード、センテンスを探してみました。
〇基本は「夜」が舞台
今人気のマカロニえんぴつは「洗濯機と君とラヂオ」という曲を3rdミニアルバム「s.i.n」(2017)に収録していますが、サビに「夜」というフレーズがあります。同じく人気バンド、クリープハイプの楽曲「ラジオ」(6thシングル「百八円の恋」より/2014)でも、彼女と夜の一幕を切り取ったもの、「夜中の3時」「朝が早いから早く」などのワードが続きます。
また「ラジオ」タイトルの代表曲とも言える徳永英明の「壊れかけのRadio」(1990)のなかでは、『華やいだ祭りの後 静まる街を背に 星を眺めていた』と夜の情景を映し出しています。
「ラジオの醍醐味は深夜ラジオだ」という人も少なくないですが、楽曲からも、夜とラジオの相性のよさを実感させられます。
〇海外音楽を感じるフレーズが歌詞に
RCサクセションの「トランジスタ・ラジオ」(1980)では『ベイ・エリアからリバプールからこのアンテナがキャッチしたナンバー』、スピッツの「ラジオデイズ」(16thアルバム「見っけ」より/2019)でも『遠い国の音楽』など、外国の地名や、異国を思わせる詞も出てきます。