兵庫の感染者、7日連続千人以下も斎藤知事「予断許さず」 病床使用率などは高止まり、さらなる医療提供体制の強化へ | ラジトピ ラジオ関西トピックス

兵庫の感染者、7日連続千人以下も斎藤知事「予断許さず」 病床使用率などは高止まり、さらなる医療提供体制の強化へ

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 兵庫県は8日、県内で新たに852人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。水曜日に1,000人を下回るのは4週間ぶりで、新規感染者数は1週間(7日)続けて1000人を下回り、直近1週間の新規感染者数は1日当たり729.1人と11日連続で減少を続けている。一方で、8日午前0時現在で、県内の医療機関などにおける病床使用率は70.8%(うち重症対応は59.8%)、宿泊療養施設の使用率は49.3%と、いずれも国の分科会が示す指標で最も高い「ステージ4」となっている。

 斎藤元彦知事は、8日の定例記者会見で、「やはり、若い世代の感染が多い。引き続き予断を許さない」と述べ、医療提供体制を更に強化する考えを示した。

斎藤元彦知事「若い世代の感染が多く、引き続き予断を許さない」(8日午後=兵庫県庁)
斎藤元彦知事「若い世代の感染が多く、引き続き予断を許さない」(8日午後=兵庫県庁)

■入院病床数、宿泊病床数をそれぞれ確保、中旬までに運用開始

 県が確保している病床数は、8日現在で1,237床だが、9月中旬には120床増やし、1,357床の運用を始める。追加される120床のうち、約90床は中等症の患者に対応するといい、斎藤知事は、「(感染患者の)重症化を防いでいくのが一つの目的。何とか、少しでも減らしたい」とした。内訳は、公立・公的医療機で32床、民間病院88床で、斎藤知事は、「現場からは特段、一般病床には過度なしわ寄せがないと聞いている」と説明した。

 また、8日時点で、県内には宿泊療養施設が12(神戸:9、阪神南:1、姫路:2)あるが、9月中旬までに神戸市と尼崎市でさらに1施設ずつの運用が始まり、14施設の体制となる。あわせて300室が追加されることになり、県内の宿泊病床は約2,000床となる見通し。また、宿泊療養施設での重症化を防ぐため、「現場から、『もっと増やしてほしい』という声があった」(斎藤知事)という酸素吸入装置を、62から104に大幅に増やすことを決めた。

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