日本初の女子プロサッカーリーグ、「WEリーグ」が9月12日に開幕。そのオープニングゲームで、INAC神戸レオネッサは大宮アルディージャVENTUSに5-0と大勝。ホーム・ノエビアスタジアム神戸に4123人の観客が集ったなか、最高の船出を飾った。
近藤岳登、赤﨑夏実、寺田光がパーソナリティーを務めるINAC神戸レオネッサ応援番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)の9月13日放送回では、サポーターのメッセージとともに、今回の記念すべきWEリーグ開幕戦を振り返った。
午前10時1分キックオフ、WEリーグ最初の試合で、開始早々にファーストゴールを記録するなど2得点した元日本女子代表(なでしこジャパン)FW髙瀬愛実選手の活躍も目を見張るものがあった。ただ、もう1人、この試合でサッカーファンやメディアの目をくぎ付けにしたのが、次代のなでしこ候補、17歳のFW浜野まいか選手だ。
7日に報道陣に公開された練習で別メニュー調整だったエースFW田中美南選手が、開幕戦ではメンバー外に。そのなかで、大事な初戦に抜擢された、浜野選手。今年8月にセレッソ大阪堺レディースから加入したスピードが特長のアタッカーは、この試合で最初のボールタッチ=キックオフを行うと、「ドキドキでいっぱいだったが、タカさん(髙瀬)が1点目をとってくれたので、そのまま楽しくプレーできた」と、前半からエンジン全開。
12分、左サイドのMF杉田妃和選手の折り返しに右足をあわせて初得点を決めると、41分にはゴール前に飛び込んだ際に相手のオウンゴールを誘い、45分には杉田選手の左クロスにヘディングであわせて、この日2点目。後半もチャンスに多く絡み、WEリーグ初のハットトリックこそならなかったが、この試合最多の7本のシュートを放った背番号23は、鮮烈なプロデビューを飾った。
番組では、浜野選手のコメントにも注目。試合後会見でプロデビューの気持ちを聞かれた際、「スタジアムに入るとき、火みたいなものがパーっとなっていて、熱くないのとか驚きました……」と演出の花火に驚いた感想を述べたり、「(髙瀬選手が)試合前に背中をおもいきり叩いてくれて、“ビクっ”となりました。気合いが入りすぎていたので、緊張が少しはほぐれたかなと思う」という、17歳の素直で飾らない発言に、「なんてかわいいんだろう!」と番組パーソナリティー陣は無垢な高校生WEリーガーのキャラクターに驚嘆。同世代で、女子高生のパーソナリティー、15歳の寺田光は「いい意味で、年下に見えるくらいかわいい」と述べるとともに、「試合中は、インタビューのときと別人と思えるくらいかっこいい! ギラギラとしていた。でも、試合が終わったらかわいくて、試合中(のプレー)は『虎』、試合後(のキャラクター)は『猫』という感じ」と、独特の言い回しで浜野選手のよさを表現していた。
元Jリーガーの近藤も、浜野選手について、「ボールが集まってくるのがすごい。緊張していたり硬かったり、ゲームにちゃんと入れていないと、相手の方が一歩早かったりしてパスが出しにくいもの。でも、(浜野選手は)全然そんなことがなかった。あれはすごい! 欲を言えば、ハットトリックして欲しかったな……(ゴールを取れる)匂いもあったな」と絶賛。サポーターからも「半端なくすごかった!」「とてつもない選手が表れましたね! インタビューのかわいらしさも絶品!」など称賛メールが続々と届けば、この試合でスタジアムDJを務めていた赤崎も「浜野選手の目指すプレーは(リオネル・)メッシ選手ですから、メッシみたいになってほしいな!」と、ニューヒロインのさらなる飛躍に期待を込めた。