女性総理「凛子」にオーバーラップする、女優・中谷美紀の生き様と魅力 映画『総理の夫』レビュー | ラジトピ ラジオ関西トピックス

女性総理「凛子」にオーバーラップする、女優・中谷美紀の生き様と魅力 映画『総理の夫』レビュー

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 中谷美紀が日本初の女性総理、田中圭が“ファーストジェントルマン”を演じるのをはじめ、貫地谷しほり、工藤阿須加、松井愛莉、片岡愛之助、余貴美子、岸部一徳ら豪華俳優陣が出演している映画『総理の夫』が全国公開中です。今作を、映画をこよなく愛するラジオパーソナリティー・増井孝子さんが解説します。

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 現実の世界では、なかなか道のりは遠いが、もしもこの映画の主人公・相馬凛子(中谷美紀)が日本初の女性総理になるのなら、最大限応援したいと思う人は多いだろう。

©2021「総理の夫」製作委員会

 先ごろ封切られた『キネマの神様』に続いて、原田マハ原作。それを『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』や『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』の河合勇人監督が映画化。

 なぜ、「凛子サンなら、総理に押したい」のか? とても政治家とは思えないエレガントさにあふれたその物腰、話し方、声のトーン……。耳に優しくて、とにかくすべてが美しく心地よく魅力的! 誰もがファンになってしまう、素敵なキャラクターだからじゃないかと思うのだ。

©2021「総理の夫」製作委員会

 もちろん、政治に対しする姿勢には一本筋が通っていて、優しくエレガントなだけじゃなく、言うべきことは言い、決断も早い。今、何が必要で、何をなすべきかのジャッジが的確。それは国政においても、私生活においても同じで、ぶれない。

「あぁ、本当にこんなトップなら国民も幸せだろうな」と、聡明で美しい凛子を、ファン目線で追いながら観ていたら、いつしか、凛子を演じる女優・中谷美紀の実人生の生き様がオーバーラップした。いつも一緒にいなくても、お互いが自立し、いい夫婦関係を築く……。

 私生活での夫は、ドイツ人のティロ・フェヒナー氏。ウィーン・フィルのビオラ奏者で、オーストリアのザルツブルグ在住。彼女は日本とオーストリアを行き来しながら暮らすという、夫婦のライフスタイル。


【『総理の夫』公式HP】

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