様々な用途を持つ“連続多孔質体” コロナ禍でも需要増 次の目標は… | ラジトピ ラジオ関西トピックス

様々な用途を持つ“連続多孔質体” コロナ禍でも需要増 次の目標は…

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 9月2日と3日に神戸国際展示場で行われた『国際フロンティア産業メッセ2021』。その西日本最大級の産業総合展示会と同時開催されたのが、『こうべしんきん ビジネスメッセ 2021』だ。今回、ブース出展社のなかから、トーメイ工業株式会社(本社:兵庫県加古郡稲美町)に同社の取り組みを聞いた。

 合成樹脂でできた連続多孔質体「多孔質プラスチック」を主に取り扱うトーメイ工業株式会社。 「液体タイプの電気蚊取りのボトルの中に薬液を吸い上げる白い芯が入っている。あれが、弊社が作っているような多孔質プラスチックなどにあたる」と話すのは同社代表取締役の東繫徹さん。

トーメイ工業株式会社代表取締役・東繫徹さん

 目に見えないほどの小さな穴が無数開いている「多孔質プラスチック」は、主に工場の装置の部材として扱われており、その他にも水をろ過するフィルターとしてや消音材としても効果があるなど、用途は様々だ。

 さらに、コロナ関連では、「PCR検査などで使われる検査キットの一部に小さいフィルターとして採用されているが、コロナもなかなか終息が見えないなかで、引き続き需要は続いている」と、「多孔質プラスチック」の現状を語る東さん。「終息後もワクチンの関係や感染症対策として、引き続き底堅い需要があると聞いている」と、先行きは順調のようだ。

 ただし、「需要増に伴い、人手の確保が課題になっている。若手で製造を担っていただける人材が不足している」と、次の目標に“人手不足の解消”を掲げる東さん。「ぜひ弊社のことを知っていただき、一緒に働いていただきたい」と呼びかけていた。


※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2021年10月5日放送回より


【ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2021年10月5日放送回…放送音声】

 

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