神戸の学生たちが企画案を競い合う「I-1グランプリ」 第5回のテーマは「若者向けカジュアルクルーズの提案」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

神戸の学生たちが企画案を競い合う「I-1グランプリ」 第5回のテーマは「若者向けカジュアルクルーズの提案」

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『ビジネスチャレンジの発掘と提案』をテーマにした大学生のイベント「神戸学生イノベーターズ・グランプリ」が、今年も開催されている。

 通称「I-1グランプリ」と呼ばれる同イベントは、神戸市西区の流通科学大学の企画で毎年実施されている課題解決型プログラム。社会に新しい価値と変革をもたらす人材の育成を目的としており、フィールドワーク、中間プレゼンテーションやマーケティング講義などを経て、12月の最終プレゼンテーションを通して学生がチームごとに企画案を競い合う。

 第5回となる今年は、株式会社フェリーさんふらわあ(神戸市東灘区)と提携。「若者向けカジュアルクルーズの提案」をテーマに、飛行機や新幹線にはない船旅の魅力や楽しさをいかに伝えられるかという課題に学生が取り組む。今回は流通科学大学、兵庫県立大学、神戸芸術工科大学の計3校から36チーム166人が参加している。

 10月6日には同イベントの開会式が行われた。その冒頭では、流通科学大学の学長である藤井啓吾氏が学生にエール。「協力いただいている企業さんの御眼鏡に適えば、提案だけにとどまらず実現の可能性があります。皆さんの若い感覚をいかして、素晴らしい提案が出てくることを楽しみにしていますので、頑張ってください」と述べた。

「I-1グランプリ」開会式会場
学生にエールを送る流通科学大学の藤井啓吾学長

 藤井学長のあとは、株式会社フェリーさんふらわあの代表取締役社長である赤坂光次郎氏が登壇。コロナ禍で人々の移動には制限がかけられている中、フェリーさんふらわあも一時期は利用客が前の年と比べて95パーセント減となった時期もあり、苦戦を強いられているという。一方でフェリーは船内が広いことから、密を避けられるという声も聞かれるそうだ。「来年2022年は『さんふらわあ』というフェリーが走り始めて50周年を迎える節目の年。皆さんのような若い目線から、若者向けカジュアルクルーズの提案をしていただき、参考にしたい」と期待を寄せた。

コロナ禍でのフェリー業界の説明をする、株式会社フェリーさんふらわあ代表取締役社長の赤坂光次郎氏

 続いて、株式会社フェリーさんふらわあの企画・マーケティンググループ主任、上田和季氏が会社紹介、およびテーマの詳細説明を実施。「若者向けカジュアルクルーズの提案」というメインテーマのもと、5つのサブテーマ(◆フェリー到着地での若者向け弾丸フェリーのモデルプランづくり(神戸・大阪・大分)、◆さんふらわあ乗船記念になる新グッズ商品企画、◆船内での新サービス及び船内イベント、◆阪神・九州間のモーダルシフトを促すための施策、◆2022年就航・日本初のLNG旅客フェリーのプロモーション企画」)の中から各チームで取り組むテーマを決定する。

テーマの詳細説明を行う、株式会社フェリーさんふらわあの企画・マーケティンググループ主任の上田和季氏

 開会式の最後に設けられた質疑応答の時間では、多くの学生が質問を行い、開会式の時間いっぱいまで質疑応答が続いた。ここから先、「I-1グランプリ」に参加しているチームの生徒たちはおよそ3か月間でフィールドワーク、中間プレゼンテーションやマーケティング講義などを経て、12月25日に予定されている最終プレゼンテーション会に臨む。

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