兵庫県尼崎市のマンションで15日、医療系事務員の女性(28)が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された元夫(33)が動機について「復縁が思うようにいかず、怒りや憎しみに変わっていった」との趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材でわかった。
捜査関係者によると、2人は別居状態が続き、2021年6月に離婚が成立した。元夫が復縁を迫り、話し合いの場を持つなどしていたが、折り合いが付かなかったという。
離婚後、元夫がひとり暮らしをしていた西宮市のアパートの自室からは血痕が付いた刃物が見つかった。鑑定の結果、血痕のDNA型が女性のものと一致し、兵庫県警はこの刃物を凶器と断定した。女性の背中などに10か所以上の刺し傷や切り傷があった。
元夫は逮捕時から「(女性を)殺すつもりで刺した」と容疑を認めている。