11月6日(土)・7日(日)、兵庫県明石市のアスピアあかし内にある複合型交流拠点「ウィズあかし」で、『明石市芸術祭2021』が開催される。主催するのは、約6000人が活動している明石市文化団体連合会。今から40年ほど前に設立、邦楽・民謡・茶道・華道・吹奏楽・ダンス・美術・詩吟・合唱・文芸の10分野・13連合団体で構成され、現在は139団体が加盟している。
活動範囲は市内全域に渡り、年齢や職業に関係なく、会員が各グループで日々練習に取り組む。積み重ねてきた練習の成果を発表する場が、毎年開かれる『明石市芸術祭』だ。以前は団体ごとにコンサートや展示を行ってきたが、一昨年度から開催方法を一新。分野を越えたグループが一堂に結集し、それぞれの活動を披露し合う「合同芸術祭」に形を変えた。
連合会会長の藤岡勝義さんは「時代の流れもあり、会員や指導者の高齢化が進んでいる。組織が維持できなくなり、残念ながら連合会から脱退する団体もある。だからこそ、『明石市芸術祭』を通して私たちの文化芸術活動を広く市民に知ってほしいし、ぜひ一緒に活動してもらえたら」と話す。
今年は新型コロナウイルスの影響で、例年行ってきた茶会や美術協会のワークショップは中止に。しかし、様々な流派の作品が楽しめる生け花展、伝統芸能に親しむ民舞と邦楽の集い、華やかなダンスカーニバル、ミュージックバンドや管弦楽団によるダイナミックなアンサンブルコンサートなど、明石の多彩な文化と芸術を満喫できる2日間となっている。入場料は無料で、気軽に足を運べるのも魅力だ。
子どもから高齢者まで、初心者から経験者まで、多くの市民が参加する明石市文化団体連合会。その活動は生活を充実させる手段となり、世代間の交流も生まれている。そして、芸術祭という晴れ舞台は大きなやりがい、生きがいだ。「会員はもちろん、訪れた人が文化・芸術に触れて感動を味わってほしい。明石が文化芸術活動の盛んな街になってくれることを切に願っている」と藤岡さん。
『明石市芸術祭2021』に先立ち、11月3日(水・祝)には市内で活動する合唱団による『音楽のつどい』が行われた。このほか俳句・小説といった文芸コンクールやコンサート、12月には『明石市美術展』も開催。今年も明石市内各地で“芸術の秋”を堪能したい。(嵐みずえ)
※ラジオ関西『羽川英樹ハッスル!』2021年10月28日放送回、「嵐みずえの素敵な明石!!ここ」より
◆明石市文化団体連合会
(邦楽)明石伝統芸能協会 明石三曲協会 明石邦楽協会
(美術)明石美術協会
(邦舞)明石市民踊(みんよう)団体協議会 明石市民舞踊(みんぶよう)文化協会
(洋舞)明石洋舞協会
(洋楽)音楽)明石合唱連盟 明石市吹奏楽連盟
(詩吟)明石市吟詠連合会
(茶道)淡交会明石支部
(華道)明石市いけばな協会
(文芸)明石ペンクラブ
◆明石市芸術祭2021
日時 2021年11月6日(土)・7日(日)
会場 複合型交流拠点ウィズあかし(明石市生涯学習センター)
※兵庫県明石市東仲ノ町6-1 アスピア明石北館7・8・9階
入場料 無料
電話 078-918-5085(公益財団法人明石文化国際創生財団)
【公式HP】
主催 明石市、明石市文化団体連合会
【11月6日(土)のイベント】
◆民舞と邦楽のつどい
参加団体 明石市民踊団体協議会、明石市民舞踊文化協会、明石三曲協会
時間 開場12:30、開演13:00
会場 子午線ホール
【11月6日(土)・7日(日)のイベント】
◆いけばな展
参加団体 明石市いけばな協会
時間 10:00~17:00
会場 学習室801
【11月7日(日)のイベント】
◆明石 Dance Carnival
参加団体 明石洋舞協会
時間
・1部 10:15開場、10:45開演
・2部 13:15開場、13:45開演
・3部 16:15開場、16:45開演
※完全入れ替え制、要整理券
会場 子午線ホール
◆アンサンブルコンサート
参加団体 明石市吹奏楽連盟、明石フィルハーモニー管弦楽団
時間
・1部 11:00~ 沢池ミュージックバンド アンサンブル演奏
・2部 13:00~ 明石フィルハーモニー管弦楽団
弦楽アンサンブル
木管アンサンブル
※完全入れ替え制
会場 学習室704