『M-1グランプリ2020』ファイナリストのお笑いコンビ・錦鯉が、6日、ラジオ番組『武田梨奈のこだわりな時間』(ラジオ関西)にゲスト出演。M-1後の激変ぶりを明かした。
M-1ファイナリストになってから、「次の日から一変しましたよね、まったく違う世界にきちゃったような」と述べたのは、錦鯉の長谷川まさのり(50)。それまで続けていたバイトを今年2月でやめることができたという2人だが、渡辺隆(43)は「バイトしないということが、わけわかんないです、ずっとしてきたから。違和感がすごい」と、長年の習慣からまだ戸惑いがあるよう。
ただし、M-1でのブレイクについては、ある思いも生まれているという。「僕らがM-1でお仕事いただけるというのを、くすぶってる芸人というか、年齢がいっている芸人に、変な言い方ですが、変に希望を与えたというか、まだいけるんだみたいなというのが、いいのか悪いのかみたいな……」(長谷川)、「逆に申し訳ないみたいなのもあって」(渡辺)と、複雑な心境を吐露していた。
それでも、番組で武田から「いま夢や野望、こういうことをやりたいとかはありますか?」と問われると、渡辺は「M-1は優勝したいです!」といえば、長谷川も「たぶんこれからも(M-1に)出続けると思う」とコメント。2012年にコンビを結成した2人の、漫才頂点を狙う意気込みは高い。
「もっとたくさんいろんな人に会ったり、いろんな番組に出たりしたいなというのはあります。あとネタをやっていきたい。もっと広げて上に向かってみたいな」という長谷川。お笑いへのこだわりを問われると、「ボクなんかライブ出るたびに、必ず一番年上で、一番芸歴があって、初めはそういうのが、ちょっとうしろめたいというか、ちょっと肩身狭いというのはあったんですが、そんなこと言っていられないと。途中で開き直って割り切って、普通に溶け込むようにしました」と述べ、変なプライドを捨てて勝負している一面を吐露。渡辺も、「本当に突き詰めていえば、何したって、ウケりゃいいくらい、ですかね。ほんとに」と同調していた。
この話を受けて、パーソナリティーを務める武田梨奈も、錦鯉の2人をリスペクト。「笑いの世界が私にはまったく分からないですが、芸人さんたちはすごいなといつも見ています。お芝居の世界だと、たとえば泣くお芝居、怒るお芝居も難しいんですが、役者さんが揃って言うのは、人を笑わせるお芝居というのが一番難しいと。皆さん、先輩の役者さんたちもそう言うんですよ。そう考えると、芸人さんたちって、すごいなと。紙一重じゃないですか、笑わせるのかどうかって。だから、本当に尊敬します!」と思いを語っていた。
長谷川も渡辺も、「ウケた以上にスベってるしね、俺らもね」「そうですよね、さんざん」と、これまでの下積み時代が糧になったことを述べるとともに、「でも、(武田が)そう仰ってくれてありがたいです」と感謝の思いも述べていた。
錦鯉は、『M-1グランプリ2021』で3回戦を突破し、11月中旬に行われる準々決勝に挑む。
※ラジオ関西『武田梨奈のこだわりな時間』2021年11月6日放送回より