「低気圧が近づくと頭痛がする」のはなぜ? 気圧の変化が体に与える影響とは 医師に聞く | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「低気圧が近づくと頭痛がする」のはなぜ? 気圧の変化が体に与える影響とは 医師に聞く

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 気圧の変動が体調を崩すきっかけになると知っていますか? 頭痛やめまいなどの症状、さらには脳卒中のリスクにも関係すると言われています。吉田病院付属脳血管研究所(神戸市兵庫区)の吉田泰久院長に詳しく聞きました。

(C)123RF.COM

――台風シーズンなど「気圧が低くなると頭が痛くなる」という人がいます。気圧と頭痛に何か関係はあるのでしょうか?

はい、実は「気象病」という言葉もあるほど、天気の変化で体の不調を感じる人は多いようです。昔から「天気が悪くなると古傷が痛む」と言いますよね。その中でよく起こるのが頭痛やめまいといった症状です。

――気圧の変化は体のどのような場所に影響を与えるのでしょうか?

交感神経です。気圧の変化を感じ取るセンサーが耳の奥の内耳にあり、脳の中枢にある自律神経に働きかけます。すると、慢性の痛みを持っている人は痛みが強くなるほか、耳の奥には三半規管があるため、そこからめまいが起こると言われています。

――片頭痛などを持っている人は辛そうですね。どのような痛みが多いのでしょうか?

片頭痛は、気圧の変化をきっかけに発作が起こりやすくなると考えられています。頭の片側にズキンズキンと脈動性の強い痛みを感じ、多くの人が吐き気を伴います。

――片頭痛は、専門外来がありますか?

頭痛専門医がいます。脳神経外科や脳神経内科の医師に診てもらうのが良いと思います。

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