脱北女性が韓国でボクシングと出会って絶望と怒りから解放されるのを描く社会派ドラマです。『ファイター、北からの挑戦者』が11月12日(金)から、全国順次ロードショー。
韓国・ソウルで、女が小さなアパートにたどり着きます。北朝鮮から逃れてきたリ・ジナです。
ジナは、中国に残してきた父親を呼び寄せるため、すぐ近所の食堂に勤めます。慣れない言葉と接客に四苦八苦し、夜遅くまで必死に働きますが、学歴もコネも信用もない脱北者が稼げる額はわずかです。
ジナは、ブローカーに新しい仕事を求め、食堂と掛け持ちで働くことにします。
「掃除と片づけをお願いします」
2つ目の仕事はボクシングジムの雑用です。
「ワン・ツー!」
ボクシングのトレーニングを女性の訓練生が励む様子にジナは驚きます。
こうしたなか、ジナは先に韓国入りした母親に会いに行きますが、母は離れていた10数年の間に、別の男性と結婚し、自分以外の娘と裕福な暮らしをしていました。
「母は私と父を捨て、韓国に逃げた」