サッカーのJリーグは12日、2021年10月度の月間MVP(「2021明治安田生命Jリーグ KONAMI月間MVP」)を発表し、J1ではヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタ選手が選ばれた。2018年7月からヴィッセルの一員としてJ1でプレーしているイニエスタ選手にとって、Jリーグでの月間MVP受賞は、これが初となる。
イニエスタ選手は、10月のリーグ戦3試合で3得点1アシストを記録。パス成功数126、シュート関与パスが13、敵陣PA内へのパス成功数が7、ロングパス成功数が11など、いずれも高い数値をマークし、貫禄のプレーでチームの好調を牽引した。イニエスタ選手は月間MVPについて、「このMVPはチームに貢献することができた証なので喜んでいます。でも、何よりも10月はチームが一つになって素晴らしい戦いができたと思います。この流れで最後まで戦い抜きたいです」とコメントを発表している。
Jリーグ選考委員会による総評でも、「浦和戦での大迫へのパス、武藤へのクロス、そして得点とさすがのプレー。早くも大迫、武藤の特徴をつかんだ。コンディションも良い」(原博実委員)、「3試合3ゴール! 1アシスト! コンディションが上がってきて、魔法をかける回数が増えてきた! 盟友シャビもバルセロナの監督になり、さらにモチベーショが上がるコト間違いなし! 来期のACLの出場権を獲得するためには、この男の活躍が必須!」(播戸竜二委員)、「月間3試合で3ゴール1アシスト。ゲームをコントロールするだけではなくACL出場圏獲得に向けてゴールでもチームの勝利に貢献した」(柱谷幸一委員)など絶賛されている。
「2021明治安田生命Jリーグ KONAMI月間MVP」受賞選手には賞金として、J1は30万円が授与される。
また、2021明治安田生命J1リーグの10月度月間優秀監督賞に、ヴィッセルの三浦淳寛監督が選ばれた。三浦監督は7月度に続き、2度目の受賞。10月に浦和レッズ、アビスパ福岡、名古屋グランパスという成績が拮抗したライバル相手に2勝1分けとして、チームをトップ3に導いたことが評価された。「3試合2勝1分。来季のACLがかかる難しい試合の連続。ケガ人や複数の外国人がいる中で、しっかりマネジメントし結果を残す! 8得点3失点と、数字も申し分なし! 就任1年目でこの成績。来年は優勝が視野に入ってくる事間違いなし!」(播戸竜二委員)、「3試合で勝点7を積み上げ、チームをACL出場圏内の3位に押し上げた」(柱谷幸一委員)など、選考委員の評価も高い。
三浦監督はコメントを発表。「今年2回目の受賞となり、本当に光栄に思います。当然ながらこの賞は、コーチングスタッフ、チームスタッフ、何より選手が必死になって頑張った結果です。そして今回最も感じたことは、チームが勝つためにはトップチームだけでなく、たくさんの方々の力が必要だということです。営業や運営など事業側の頑張りやファン、サポーターの後押しが間違いなくチームの勝利のための大きな力になっています。この賞をいただけたことに感謝し、これからもより一層の努力をしながら、引き続きチームのために全力を尽くしていきたいと思います。ありがとうございます」と、ヴィッセルに関わる人々への感謝の思いを述べていた。