AKB48の武藤十夢がラジオ番組に出演し、10年という節目を迎えたAKBでの活動を振り返って思いを語った。
ラジオ関西『武田梨奈のこだわりな時間』に出演した武藤。武田から「どんな10年間だったなと思いますか?」と問われると、「私としては『修行の10年』」だったと回顧。「歌もダンスもトークも何もできないところから、自分に本当に自信のないところからのスタートで、鍛えられて鍛えられて、今がある、みたいな感じです」「大変なことのほうが多かった気がしますが、その分、ステージに立つ、皆さんの前に立つとき、すごく楽しかったので、『この楽しい時間のために頑張る』という感じでした」と率直な感想を述べた。
16歳でAKB入り。その一方で大学や大学院も出るなど、勉学とアイドル活動を両立した。「いま考えたらよくやっていたなとすごく思うんですが、当時は、学校に行くこともAKBの仕事をすることも当たり前だと思っていました。しかも塾に通っていた時期もあったので」と、ハードな日々も夢中で駆け抜けていったという武藤。リラックスできる時間は、「電車通学だったので、電車の中が一番自由にいろんなことをできたかもしれないですね。ゲームをやったりとか、本を読んでみたり、寝ていたり……」と、移動中につかの間の安らぎを得ていたようだ。
グループとしては、今年、最後の1期生だった峯岸みなみが卒業。そして、12月には48グループ2代目総監督を務めた横山由依もAKB48から巣立つなど、グループは大きな転換期を迎える。「この間、メンバーと話したときもその話が出たんですが、いつの間にかすごくメンバーの世代交代がされているなという感じがしています。ついこの間まで、私、チームのなかで一番後輩だったのに……」というように、2人の偉大な先輩がAKBを去ることで、武藤はいまの選抜メンバーの中では、柏木由紀の次に年長者となるという。
妹の武藤小麟をはじめ、年下メンバーが多くなり、これからはグループを引っ張る立場になるが「若いとき、後輩だったときはもう自分のことで精一杯だったんですが、だんだんとこうやって年長メンバーになっていくと、周りも見なきゃいけないんだなと意識がすごいあって」と、自然と責任感が芽生えているよう。一方で、「選抜のなかで髪形とかがあまりかぶらないようにしたほうがいいというのがあって、そういうときも、あの子はポニーテールにするだろうし、あの子はツインテール、この子ならハーフアップにするかな、じゃあ私はこれにしようかなみたいな(笑)。私はそれ(決めているもの)があまりないので、隙間をぬって髪形を決めたりしますね」と、メンバーを気遣う様子もみられた。
「全盛期といわれる、みんなが知っているAKBとはまた変わってきている感じがすごくするのですが、昔を追っていてもしょうがないと思うので、今のメンバーもたくさんいい子がいますし、今のメンバーを見て『今のAKBもいいじゃん!』ってなってくれたらうれしいなと思います」と述べた武藤は、グループを代表して今後のAKB48でのさらなる飛躍を誓っていた。
※ラジオ関西『武田梨奈のこだわりな時間』2021年11月13日放送回より