新型コロナウイルス感染拡大・第6波に備えて、政府は12月から医療従事者を優先して、18歳以上の希望者に3回目のワクチン接種を始める方針を示している。こうした中、兵庫県でも15日、2回目の接種後8か月以上経過した人を対象に3回目の接種を行うと発表した。
兵庫県によると、県内では72.5%の人が2回の接種を終えている(11月8日現在)。15日の会見で斎藤元彦知事は、「2回目の接種から8か月経過すると抗体が低下するといわれている。3回目の接種については、県と市・町が役割分担を行いながら円滑に対応し、まず65歳以上の高齢者と医療従事者から進めていく」と話した。
対象者には市・町が接種券を送付する。各市町によって状況が異なるため、県は予約や接種について、通知やホームページなどを確認してほしいとしている。追加接種に使用するワクチンは、ファイザー社製とモデルナ社製。ファイザーは12月から、モデルナは来年(2022年)2月から接種を始める予定。
さらに県は2か所の大規模接種会場を設ける。場所はこれまでと同じく姫路市(播磨地区)と西宮市(阪神地区)で調整、モデルナ社製ワクチンを使用するという。設置時期についてはワクチン供給スケジュールを踏まえて対応する。県によると3回目の接種についても接種券を送付、予約などの方法はこれまでとほぼ同じプロセスになるという。
15日の兵庫県内の新規感染者は3人。